小学3年生になると、多くの学校でリコーダーの学習が始まりますね。リコーダーって、音良し、合奏に良し、軽くて持ち運びに良し、値段良し、ホントにいい楽器ですよ。宴会芸にももってこいです。3年生でリコーダーと出会う子どもたちには、ぜひ楽しく演奏してリコーダーに関心を持ってもらいたいですね。(楽器屋でもないけど、自分が好きなんでね(笑))
リコーダーってとっても楽しいんですけど、曲を自在に演奏できるまでには少し時間がかかります。3年生では指が細すぎる、指先の力が弱い、手先のうごきがまだスムーズにいかない、など身体的にもまだまだ発達途中で、「ド」と「シ」が精いっぱいという子も大勢いたり。4年生になるとだいぶ体の機能は追いついてくるけど、それまでにすっかり関心が持てない状態になってしまっていたり。
公立の小学校ではとくに、もともと音楽に関心の高い子ばかりではない、いや、大多数の子はもともとやる気はない、くらいに思っておいたほうがいいでしょう。そのため、
まずは
「お?なんか面白そうなんじゃないか?」
と思い込ませ、そして我々教師が提供する文化的活動に誘い込むことができるかの営業活動が非常に大事になってきます。ありきたりではあるけど、教師がデモ演奏をするのは結構効果大。
♪情熱大陸♪ コレ聞いたことあるーーと言ってくれます。
♪スマブラでキャラを選ぶとき流れるヤツ♪ ゲーム好きの子に。
自分でデモ演奏しなくたって、今はいろいろな方法で動画を見ることができるから、検索したものを使ったっていいと思います!でもきっとこの文章を読んでいる人は、リコーダーに興味のある人??だったり??
つぎに
「わりと簡単に楽しめそうそうじゃない?」
と思わせて、リピーターを増やしていく。なんもなく、ただただ正確に音が出るまで鍛錬を積ませていると、子どもって一瞬で飽きます。そしてあきらめます。(そうでない子だって稀にはいますが・・・)ここで使える営業活動。その名も「合奏!!」
合奏って便利~。力量によって、難易度の違うパートを作れるし、数音のみでのジョイントでも、素晴らしい演奏に参加した感覚を味わわせることが可能!とにかく「ド」と「シ」しか出せないなら、できるメンバーや教師が主旋律パートでどんどん盛り上げたらいい。ポイントは、「技術の低い子をカスタネットにする」という奥の手を用いず、まずはみんなでリコーダー演奏をすること。
「技能が伴わなくても楽しめる合奏の楽譜」(支援級にもおススメ!)
最終的に・・・
「パフ」を全員習得できたら3年生は◎ですかね。そこへ向かう前の、「やってみたい!」の段階のお話です。
学習指導要領「音楽科」教科の目標より
音楽活動の楽しさを体験することを通して、音楽を愛好する心情と音楽に対する感性を育む。
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