担任している学級で、なぜだか今日は、もしくは最近空気が沈んでいるなぁ…というときって、心配だしなぜか超高速で焦ります(崩壊感知器が作動するんですかね)。
さて、そんな状況のときに、
簡単に
毎日できる
様々な学級タイプに対応できる
くうぽこなっつお気に入りの手法について、これまで書きとめてきました。
これまでの話
今回の記事は、前回&前々回からの続きのお話になっています。
前々回の話→やって損はない!明るい学級づくりのためのお得な手立て①
前回の話 →やって損はない!明るい学級づくりのためのお得な手立て②
<おおまかな前回の話>
漠然とした「明るい学級」という言葉を、今回は「安心して過ごすことができる学級」と考え、そのために
・担任と子どもの関係が重要
・良い関係を築くためには個々との会話、関わりを意識的に持つことをおススメする
という内容。朝の登校時間を狙って毎日全員と1対1で関わろう!ということを前回猛烈に推したつもりである・・・
どのくらいの時間/1人?
クラスに30人子どもがいたとしたら、一人30秒話すと1秒のロスもなく進めても15分。1人10秒なら5分だけど、おそらくラーメン屋程度には列ができてしまい、子どもも面倒になってしまうでしょう。
つまり
超絶ほんの一言で、また通いたくなる教卓を目指します。少ないアクションで気を引くためには、ものすごい感じのいい顔と、「今ちょっと暇なのよぉ~」くらい余裕のあるふりをする演技力、これを用意しておきましょう。万が一タイミングが悪く会話ができなくても、目が合って会釈や手を振るなどの動作を相手に届けるだけで良しということで。
何を話すか?
なんのセオリーもありませんが、難易度順で書いていこうと思います。
<難易度>☆
「おはよう」と1人ひとりに話しかける。
<難易度>☆☆
「おはよう」にひとこと付け足す。
「今日の給食○○だね」「体育で○○やるよ」「朝ごはん何食べた?」「今日暑いね(その他天気の話)」「明日から3連休だね」「土日何してた?」「絵の具持ってきた?」「今日はロング昼休みだよ」等、だれに言っても当たり障りない内容。
<難易度>☆☆☆
「おはよう」に、個人に向けたメッセージを付け足す。
「昨日の○○うまくいったね」「今日は熱下がってよかったね」「新しい服だね、温かそうでいいね」「ちょっと元気なさそう?」「今日は大好きな図工の日だね」「サッカーの大会どうだった?」「昨日テレビで○○やってたね」「楽しみにしてた漢字の大テスト、今日返すよ!」等、その子専用の話題を振る。
ほめたり興味のある話題ならもちろん喜ぶが、「ほら、シャツが出ちゃってる!」とか口うるさい内容でも案外個々だと笑って受け止めてくれる場合が多いかもしれない・・・
デラックスバージョン
これを発展させて、諸問題の解決へ向かう手立ての一つとすることもできます。
諸問題→登校しぶり気味 クラスに打ち解けない 落ち込んでいる 違反行為でしかられる回数が多い けがをしていて外で遊べない いつも一人でいる やたら威張る、仕切る など。こういった問題を抱える子どもには、言葉だけでなく具体的に自分が得するような内容を持ちかけると、効果倍増。
得することの具体的な内容は、一緒に○○する、特別な役割を任される、ものをもらえる、など。「昼休み一緒に折り紙で○○作ろうか」「職員室に届いたものが重たいから、一緒に取りに行こう」「キラキラの色紙が余ったから、工作用にあげるね」など。ものをあげるといっても、本来処分するような切り落とした切れ端でも、素材によってはとても喜ばれる。
一緒に遊ぶことで、友達との接し方をやんわり指導することもできるし、友だちの輪に自然に入れ込むこともできる。楽しいことがあると学校に来たくなるし、指導回数が多くなってしまう子どもに対しては、指導場面以外のうれしい関わりがより多いほうが良い。
最後に
初めは「おはよう」だけで初めても、やっていくうちにその子その子との話題が増えていくのが楽しいところ。また、大きなトラブル等で深い指導をしなければならないことが、必ずと言っていいほど年に数回あります。日頃からたくさん良い関わりを持っておくことで、そういった場面でも子どもと担任と協力して明るい学級を保つことができるのです。
ちょっとずるい言葉でいうと、全員に「コナをかけておく」みたいなイメージで、気軽に「おはよう」を活用してみてほしいと思います。
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